SNOWBOARDING
INTELLIGENCE

アプローチでやりがちな間違い

 アプローチの際は視線をリップに向けることで姿勢を維持できます。ハーフパイプ初心者は壁に視線がいきがちですが、これだといわゆる「潰れた」体勢になってしまいます。

 なぜ、視線をリップに向けることで「潰れる」のを防ぐことができるのでしょうか?それはハープパイプの形状と関係があります。スノーボーダーはボトムで壁に向かって進んでいきます。つまり重力に逆らわずに進んでいきます。しかし、アールに差し掛かってからは重力に逆らって登っていきます。この際、視線をリップに向けることで上半身を上に向けないと、いつまでも壁に向かった姿勢のままになってしまいます。つまり、直進して壁に激突してしまうのと同じです。ハーフパイプにはアールがあるので一見、そのまま壁が登れる印象を持ちますが、実際には進行方向の変化に合わせて体勢も変えていかなければいけないのです。人間には自分の次の動作に合わせて体勢を自動的に調整する能力が自然に備わっています。つまり、リップを見ることでそこに向かうまでの最適な体勢を作ることができるのです。